ゴルフⅡ図鑑(byブチョーひらばやし)
CLi シーエルアイ
3/15追記 CLと切り離しはしたものの、整合性の点でCLとくくっておいた方がいい部分もある事に気がつきました。個別グレードのページに書かずに、「ゴルフⅡ日本仕様の沿革」的なページでそのあたりの解決を図ろうと思います。↑画像 これはCLi(右ハンドル)90&91(後期と便宜的にくくります)の外観です。(ホイールはノンオリジナル(14インチ純正オプション&GTI純正。
オリジナルは下の中期と同じ13インチスチールです。
CLiは90と91では外観に何一つ違いが存在しません)
じゃあ前期と中期のCLiは、って事で→
中期(88・89)CLi(これは左ハンドル)
(マッドガード(泥除け)とドアバイザーは
純正オプション品です)
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CLiの概要(前期CLiの画像を追加しました)。
前期(GXエンジン90ps・三角窓あり)
86年CLi外装→
(マッドガードはオプション)
フロントグリルの横桟の本数が7本、グリル自体の
奥行(厚み)も前期は「薄い」です。
↑86年CLi内装(後席ヘッドレストはメーカー純正オプション)です。
=こうして↓↑見ると、中期はGX(三角窓あり)もRV(三角窓無し)もシートも内貼りもほぼ不変である事が
ご理解いただけるのでは無いでしょうか。
中期(88・89のRVエンジン105ps)はクロームのモールが入るスモールバンパー、
内装の基調色がライトグレー(シート、ドア内貼り、カーペット)中期CLiの内装↓
90、91の後期(エンジン等の機関や構造に関しては中期と不変)はベーシックグレードとなっているのでバンパーのクロームモールは無くなり、内装も黒基調のクロスのシートとドア内貼りで(黒に(ボディ色関係なく)白の細いストライプ、ブルーとイエローの細かいドット柄です)カーペットも毛足の短い黒いカーペットになります。後期CLiの内装90CLi→
(88~90モデルは4スピーカー。ドアにはスピーカー無し)→
91CLi(91モデルは6スピーカー。88~90までのドアポケット位置にスピーカー)(上で中期だ後期だと言って舌の根も乾かないうちに、そのくくりから外れた仕様違いですね。4、6のスピーカー数違いは、90から91に変わる時に起きているので、大変わかりにくくて・・)
CLiはトランスミッションとして、オートマチックトランスミッション(AT)マニュアルトランスミッション(MT)両方設定があります。探しやすい中・後期(88~91)に限って言いますと、AT対MT比率は20対1の割合で圧倒的多数派はATで、マニュアル車は大変少ないです。また、同様の年式全般で言うと、少走行車は(そうですねえ、新車からの年数考えると、10万km未満なら少走行と言っていいでしょう)ATである場合が多いです。5万kmとか3万kmと言うとなおさらです。
MTでは、90、91に置いて右ハンドルは4ドア、左ハンドルは2ドア、という前提ルールがあります。装備としては(これまた中期と後期の事になりますが)リアシートは分割可倒では無くバックレストは3人分一体で倒れるのと、集中ドアロックに関してはノーマル車では付いていません。ごく稀に付いている個体もありますが、これは新車当時ヤナセの純正オプションにあった高級な部品を組んだか、(こういうオプション品は車両販売終了直後に廃版になります)近年のアジア諸国製の部品を組んでいるかのどちらかです。
87モデル以前(GXエンジン搭載)を全て「前期」でくくりますがご了承ください。(VWは同じグレードでも毎年微妙に仕様(装備)を変える事が多いので。=イヤーモデルの概念はかなり昔からです)
(RABBITマークは社外品です。純正は角ばった斜体で「GolfCLi」と表記されます。ちなみにゴルフⅠはUSAでの商品名が「RABBIT」でしたが、(かの国では「ビートル」が根付いていてかわいい名前の方がいいと考えたマーケティングだったらしい)皮肉な事にかの国でゴルフⅠは販売が・・・だったため、名前さえもいけなかったと言われ、ゴルフⅡになってからは「ゴルフ」で売られました。なお、「RABBIT」という名前はゴルフⅤで復活している様です)CLiは、持ち上げられたり落とされたり、数奇な運命のグレードで、上位グレード→中位グレード→上位グレード→ベーシックグレード、と変遷しています。登場時は上位グレードだったのですが、その上にGLXという、日本では1年しか設定の無かったグレードの登場で格下げされ(もしかしたらCLiを出す段階でGLXが出る前提だったのかも知れませんが、このあたりの事情は当時ヤナセで商品企画をしていた人のみぞ知る事情かとも思います)GLXが無くなってまた上位グレードに返り咲き、安泰かと思われたところへ90年からは「GLi」の登場で、今度はベーシックに格下げ、という、年式によって位置づけが丸っきり変わってしまう変幻自在なグレードです。(もともとベーシックは「Ci」で統一されていたのですが、90年からはCiは廃止されてしまうのでこの措置です。
もっとちなむと、GLXは超豪華グレードで、80年代中盤のベーシックカーなのに全席パワーウインド、集中ドアロックまで標準という小さな高級車を目指したグレードでした。本国では「カラット(ダイヤモンドの質量の単位)」と言ういかにも高級そうなグレード名称でしたが、これは日本ではトヨタが商標を持っていたので使えず、GLXという名前にした様です。が、1年で廃止された事からも、日本では早すぎた企画だった様です)
再度ちなみます。中古車の商品としての総数に対する割合(今現在ふくめこの5年ほど)は、CLiだけで言いますと、CLiというグレードでAT車が20台あったら(大変アバウトですが)前期1台(及びそれ以下):中期10台:後期9台、くらいと考えていただいてよいかと思います。これは、GXの載った前期は圧倒的少数派になっていて探すのが困難なくらいなのと、90年以降に関してはGLiの比率がかなり高まっていて、後期のCLiよりは中期CLiの方が多いくらいだと言うのが中古車市場の現状だから、です。ここで「中期」「後期」という表現が出ていますが、申しわけない事にご容赦いただきたい点があります。グレード毎の仕様変更は、同じ年に行われている箇所もありますが、このグレードは**年にこういう変更があったのにこっちのグレードではそこは無く、別の年にこういう変更があった、みたいな事があるのです。ここでは(店でも同じ表現になっていると思います)CLiの中期は88と89と言っていますがこれはメーカー側の公式なものでは無く、あくまでも便宜的な表現です。各グレード毎に、中期とか後期という表現の、年式との関連性は違っていますのでその点はご容赦下さる様お願い致します。
店主ノブ田中の一言コメント